OSTEOPOROSIS・LOCOMOTIVE骨粗しょう症・ロコモ外来

骨粗しょう症外来

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骨粗しょう症外来では、DXA(デキサ)法による骨密度測定を行っています。この検査によるX線被曝量は非常に少なく、妊娠中及び妊娠の可能性のある方を除いて安心して受けていただける検査です。また血液検査による骨代謝マーカーや血中ビタミンD測定などを行ないます。さらにFRAXによる今後10年内に予想される骨折するリスクの確率の計算も行います。検査結果により、骨粗しょう症の診断がつきましたら当院で治療を行うことができます。現時点で薬物治療の必要がない方に対しても、将来の骨折リスクや定期的な骨密度測定検査のアドバイス等、それぞれの患者様に適した治療を行えます。

医療機関の皆様へ

骨粗しょう症とは

骨粗しょう症とは、骨の量(骨量)が減り、骨の質も低下することで、骨がもろく折れやすくなる病気です。特に高齢の女性に多く見られ、ちょっとした転倒や日常の動作でも骨折してしまうことがあります。

骨折しやすくなる部位としては、背骨(脊椎)、太ももの付け根(大腿骨近位部)、手首、腕の付け根(上腕骨近位部)などが代表的です。骨折が起こると、痛みや寝たきりの原因となり、生活の質(QOL)が大きく低下することもあります。

骨粗しょう症は、年齢や女性ホルモンの減少(閉経後)などによって徐々に進行しますが、自覚症状がほとんどないため、骨折して初めて気づくことも少なくありません。そのため、早期の検査と予防、そして適切な治療がとても大切です。

骨粗しょう症の原因

骨粗しょう症の原因はさまざまですが、主に以下のようなものが挙げられます。

  • 加齢:年齢とともに骨をつくる力が弱まり、骨が減っていきます。
  • 閉経:女性ホルモン(エストロゲン)の減少が骨密度の低下を引き起こします。
  • 栄養不足:カルシウム、ビタミンD、たんぱく質などの不足は骨の健康に悪影響を与えます。
  • 運動不足:適度な運動は骨に刺激を与え、骨を強く保ちます。
  • 生活習慣:喫煙、過度の飲酒、無理なダイエットなども骨を弱くします。
  • 病気や薬の影響:糖尿病や関節リウマチ、ステロイド薬の長期使用なども原因となります。

骨粗しょう症の予防法

骨粗しょう症を予防するためには、日々の生活習慣を整えることが大切です。まず、骨の主成分であるカルシウムを十分に摂取することが基本です。乳製品、小魚、緑黄色野菜、大豆製品などをバランスよく取り入れましょう。また、カルシウムの吸収を助けるビタミンDも重要で、魚類やキノコ類の摂取、適度な日光浴によって補うことができます。
さらに、骨に適度な刺激を与える運動も効果的です。ウォーキングやジョギング、軽い筋力トレーニングなど、日常的に身体を動かす習慣をつけましょう。特に下半身を鍛えることで、転倒予防にもつながります。
喫煙や過度な飲酒は骨の健康に悪影響を及ぼすため、控えることが望まれます。また、やせすぎは骨量の低下を招きやすいため、適正体重の維持も大切です。
これらの生活習慣を意識することで、骨の健康を保ち、骨粗しょう症の予防につながります。

骨粗しょう症の治療法

骨粗しょう症と診断された場合、骨折を予防し、骨の質と強さを保つために治療が必要です。
治療は大きく分けて「薬物療法」「生活習慣の改善」「転倒予防」の3つが中心となります。

薬物療法

骨の減少を抑えたり、新たに骨をつくる力を助けたりする薬が使われます。主に以下のような種類があります。
患者さんの年齢、骨密度、骨折歴、生活スタイルなどを考慮し、最も適した治療法を選択します。

  • 骨吸収抑制薬:骨を壊す細胞(破骨細胞)の働きを抑え、骨の減少を防ぐ薬です(ビスホスホネート製剤、SERM、デノスマブなど)。
  • 骨形成促進薬:骨をつくる細胞(骨芽細胞)の働きを高め、骨を新しく作る薬です(テリパラチドなど)。
  • ビタミンD・カルシウム製剤:骨の材料となるカルシウムの吸収を助け、骨の質を保つために使用されます。

生活習慣の改善

薬だけでなく、日常生活の中で骨を守る習慣づくりも大切です。
栄養バランスの取れた食事、適度な運動、日光浴、禁煙・節酒などを意識しましょう。これらは治療効果を高めるとともに、再発や悪化の予防にもつながります。

転倒予防

骨折を防ぐためには、転倒しにくい体づくりや環境整備も欠かせません。筋力やバランスを鍛える運動、足腰を支えるための靴選び、家の中の段差や滑りやすい場所の見直しなどが効果的です。

ロコモ外来(保険診療)

はじめに

身体のどこかが調子が悪い、うまく歩けなくなった。
こんな自覚のある方はロコモティブシンドローム(以下、ロコモ)の可能性があります。
また、骨粗鬆症は骨が弱くなり骨折しやすくなる病気であります。一度骨折してしまうと、立つ・ 歩くことが困難になり、場合によっては寝たきりにつながる可能性もあります。
そのため、ロコモや骨粗鬆症の予防と治療が重要です。しかしながら、「運動しなさい」の一言で片づけられ、実際に何をやったらいいのか困っている方はたくさんいらっしゃいます。

院長はライフワークとして以前からこの問題に取り組み、数多くの患者さんをみてまいりました。患者さん個人個人に最適な運動療法を行うと、年齢に関係なくほぼすべての患者さんの運動機能は上昇し、慢性的な腰痛や肩こりなどの痛みも軽減し、大変喜ばれました。
当院でもロコモと骨粗鬆症の予防・治療を目的に“ロコモ外来”を設置しました。
地域の皆さまが、いつまでも元気な生活で長生きできるよう、取り組んでまいります。

受診の流れ

1診察

まずは診察を行い、現在のお身体の状態やお悩みを詳しく伺います。

2全脊椎レントゲン、骨密度検査アンケート

【全脊椎レントゲン】
身体のバランスが取れているか、せぼねの骨折の有無などが調べられます。

【骨密度検査】
骨密度は腰椎と大腿骨の2ヶ所を撮影します。

3体力測定

歩行能力、下肢筋力、バランスなどを検査します。

4評価、理学療法

個人個人の評価を行い、適したトレーニング方法(ホームエキササイズ)を指導します。
理学療法は1か月に一度かかっていただき、運動がきちんと行えているかチェック致します。
開始より4か月毎に再評価を行います。

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